スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サラの日記81(全部は見せられないよ。一応先生だからね)

銀菓神暦2015年6月26日

いいこと思い付きました。
昨日の仕返しにルセット先生を読むんだ!

「ね、昨日『僕のも読んでいいから』って言ってたよね、ルセット先生」
何かを企んだ(たくらんだ)満面の笑みで言ってみました。
「う……うん」ルセット先生は苦笑いで認めてくださいました。
「じゃ、手、貸して」
目を閉じて、集中して、何か感じないか探ってみました。
真っ暗。何にも無い。昨日、読み取れそうだと感じたあの感覚も、何にもありませんでした。
「真っ暗で何にも無いよ……」とルセット先生の顔を覗き込んでみました。
ルセット先生は得意顔でにっこり。
「あー! ブロックしたんでしょ。ずるいよ先生!」

「じゃあ、これは?」って、ルセット先生が手を差し出されました。
「ん……サラノキ?」
「うん。じゃあ、これは?」
「……愛らしい……人?」
「うん、合ってる。じゃあ、最後」
「……サラ。……私?」
「うん。サラノキの花言葉。……サラにプレゼント」
本当はとってもどきどきして、すっごーく嬉しかったけど、何でもない顔をして「ありがとう」って言いました。
だけど……、ルセット先生と手が触れたままだった。
絶対先生に読まれてる。
ルセット先生には何にも隠せないってこと、もう分かってるし、別に構わないけど。
あーあ、全然仕返しにならなかった。

ルセット先生は、「全部は見せられないよ。一応先生だからね」って、得意顔で笑っていらっしゃいました。
<はいはい、参りました>
<いいえ、どういたしまして>

気になって聞いてみました。
「ルセット先生は誰のでも読めるの?」
「読めない。パートナーだけ。サラだけ」
「だけど……」と、ルセット先生は表情を硬くして続けられました。
「読まれてはならない者に読まれてしまうことは有り得る。もう少ししたら、サラにもブロックの方法を教えるから」
「はい……。で、……あの、……読ませることは? さっきの先生みたいに」
ルセット先生の表情が一層硬くなりました。
「必要なら、……偽物を読ませることもできる。だけど、……サラは知らなくていい」
「はい……」何だか見なくていいものを見てしまったような気分で、身体が固まっていました。
ルセット先生の表情はふっと和らいで、「大丈夫。サラには偽物は読ませないよ」とにっこりしてくださいました。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。