サラの日記72(そういう視線だったような気がして、)

銀菓神暦2015年6月17日

直接言われたわけじゃないけど、
講義で目が合った時に そういう視線だったような気がして、
放課後、地下の製菓室に行ってみました。
ルセット先生は「分かった?」って少しおどけて。
うなずいたら、嬉しそうに笑って迎えてくださいました。

こんな子供みたいなところあるんだ……。

だけど、そういうの、ものすっごく どきどきするから、ちゃんと直接言って欲しい。

初めて銀菓宝果の実を食べました。
学則違反ですが、
ルセット先生曰く、「でも、味を知らないとあのソースは作れないからね」です。

美味しい!……ってものではなかったです。
酸っぱいし。
私が酸っぱい顔になったのを見て、ルセット先生が吹き出して笑ってました。
『味を知らないと……』には納得しました。
だけど、勢いのある たくましい味で、嫌いじゃないな。

昨日の あのソースは古代銀菓神より伝わる秘伝のソースで、
『食した者にはささやかではあるが永遠の幸せが訪れる』と伝えられているのだそうです。

昨日作ったものを一晩休ませたのを一口くださいました。もちろん学則違反で。
「僕の作り方が間違っていなければ、きっと幸せになるよ」って冗談を言いながら。

ルセット先生の作り方、きっと合ってると思う。
ソースの味は<勢いと たくましさ+優しい>になってる。
それに、私、ちゃんと幸せになってるから。

ルセット先生と一緒に居ると、いっぱい笑える。
ルセット先生と一緒に居ると、そのままの自分でいることが怖くない。