サラの日記729(それ故の、深い、深い温かさ。)

銀菓神暦2017年4月4日

今日は着装無しでは自分の部屋を出ることができませんでした。
一晩中泣いて、それでも涙が止まらなくて、
朝になったら、まぶたが真っ赤に膨れ上がっていました。

こんな顔、誰にも見せられない。

それでも菓子工房ミヤマエの仕事場では、
いつものように私の仕事が待っていました。
仕方がないから、着装して仕事に出ました。

両親はミシェルの火星勤務のことを知りません。
ミシェルの姿が必要な時は、シュウちゃんにお願いしています。
多分、それがミシェルではなくシュウちゃんであることに、両親は気づいていません。

だから、こんな顔をして両親の前に出ることはできないのです。

でも、自分の部屋に居る時や食事の時にまで着装姿でいるのは変だと思われるだろうから、
カリンさんに側にいてもらうことにしました。

部屋に一人の時、カリンさんは手を繋いでいてくれました。
不思議な感覚が伝わってきます。
ミシェルの、ルセット先生のもとから離れようとした時の、嵐のような感情の流れと、
それを乗り越えて、手に入れた強さ。
誰にも頼ることはできず、ひとりで乗り越えた強さ。
それ故の、深い、深い温かさ。