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サラの日記713(小さく、小さく執り行われました。)

銀菓神暦2017年3月19日

花綵(はなづな)アグルム城の大広間で、ミシェル殿下と私の結婚の儀が、小さく、小さく執り行われました。
このことは、国の広報紙の隅っこに、小さな小さな記事として掲載されました。

結局、ミシェルが明日から火星勤務だということは、ミシェルの希望で、銀菓神局の人事関係者と、私たち二人の両親、それにカリンさん、シュウちゃんしか知らないままとなりました。
あ、そんなことを書いていたら、今、お腹から小さな訴えが伝わってきました。
<私も知ってる>って。

ミシェルが最後の支度をしています。
「忘れ物があるぐらいの方がいいよね。すぐに戻って来るための理由にできる」
ミシェルはそんなことを言って笑っています。
私は、できるだけ空気が重くならないように、一生懸命笑顔をつくりながら言いました。
「それなら、大きな忘れ物があるわ。この子の顔を見るっていう忘れ物」
ミシェルは声には出さず、ただ何度も何度も、大きくうなずいていました。
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