サラの日記707(これで、私たちの引っ越しは全て終わりました。)

銀菓神暦2017年3月13日

カリンさんとシュウちゃんに、花綵(はなづな)アグルム城の自室を案内しました。
もちろん極秘にです。

正門、裏門、その他の門は絶対に使わず、
出入りは全て、移動用鳥居か手刀の鳥居を使ってもらうルールです。

これで、私たちの引っ越しは全て終わりました。

カリンさんとシュウちゃんからは、もっと色々な質問が出るかと覚悟していましたが、
二人とも神妙な面持ち(おももち)で、必要最低限のことしか訊かれませんでした。

ミヤマエの地下室に帰って二人になると、ルセット先生は私に言われました。
「もしも僕が火星勤務に出たあとで、カリンやシュウくんから何か尋ねられたら、どうするのかは全てサラに任せるよ」
不安になって、何も言葉が返せませんでした。
すると、ルセット先生はこう付け加えられました。
「大丈夫。サラの意識体の半分は僕の意識体。サラの判断の半分は僕の判断。堂々としていればいい」