サラの日記66(ルセット先生に壊されました。)

銀菓神暦2015年6月11日

講義中、思い切って顔を上げてみたら、いきなりルセット先生と目が合いました。
心臓は究極のどきどきだったけど、気持ちは意外に冷静でした。
先生の視線はとっても柔らかだったので、包まれるような安心感がありました。
でも、全部見透かされているような気がして落ち着きませんでした。

前は心にシャッターを下ろすこと、得意だったのに、
ルセット先生に壊されました。
んー、壊されたのなら修理すれば使えるのだけど、
取り外された……っていう感じです。
盾にできるものが何にも無い。

追い討ちは、講義後の「見てみる?」。
四次元時空間での橘の写真集。
ルセット先生自作の。
「しばらく貸してあげるよ」と。
言われるまま借りてきちゃいました……。

でも、
この一部始終ってほかの研究生たちの目にも触れてるよね?
ルセット先生には何でもないこと?
日常のこと?
それとも、すっごーく鈍感(どんかん)で何も考えていない?

それとも それとも、何でもないことに見せるために みんなの目のあるところで?
いや、それは私の考え過ぎかぁ……。

今も、どきどきし過ぎてページがうまく開けません。