スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サラの日記672(「困ったな……。かなり やんちゃだな……」)

銀菓神暦2017年2月6日

私が触れると凍るものは、チョコレートソースだけではなく、熱い鍋の中のシロップにまで広がりました。
ブルーム現象とたたかったり、シャリとたたかったりしています。
私が困る度に、ルセット先生は私の中に、温度のコントロールを可能にするための波動を送り込んでくださいます。

ルセット先生が独り言のようにつぶやかれました。
「困ったな……。かなり やんちゃだな……」
「うん……」
思わず私が応じると、ルセット先生は、はっとした表情で「気付いてるの?」と訊かれました。
「うん。私の新しい力。やんちゃなんでしょう?」
私がそう言うと、ルセット先生の表情が少しやわらぎました。
表情はやわらぎましたが、言葉に詰まっていらっしゃいました。
私はルセット先生が何か話されるのを待っていましたが、ルセット先生は何も話されませんでした。

「ねえ、ミシェル。私、アロゼの称号は返還した方がいいのかな……。グラセさんなんかの弟子になった方がいいのかな……」
すると、ルセット先生は少し慌てた様子で、「昨日も言っただろ? これはサラのせいじゃないんだ。そのうち静かになるよ」と言われました。
「じゃあ、どうしてこんなことになってるの?」
ルセット先生は、そんな私の質問には答えず、「サラ。ハーブには気を付けろ。あまり変わったものを口にするな。ジャックや近しい者の処方でもだ」と言い残してメランジェ製菓室を出て行かれました。

ルセット先生と入れ替わるかのようにジャックさんがメランジェ製菓室に入ってきました。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。