サラの日記659(朝起きたら、ルセット先生が居なくなっていました。)

銀菓神暦2017年1月24日

朝起きたら、ルセット先生が居なくなっていました。
自室を出てルセット先生の姿を探していると、ルセット先生にそっくりだけどルセット先生ではない人、シュウちゃんが、こちらに向かって歩いて来るのが見えました。
私はシュウちゃんに駆け寄りました。
「シュウちゃん! ミシェルは? ミシェルはどこ?」
シュウちゃんが交信で答えるのが聞こえました。
<ミシェル殿下は出発されたよ。人の目のある場では、僕のことをミシェル殿下だと……>

そこで目が覚めました。
いつもと同じ。
隣に、ルセット先生が眠っています。
ほっとして、しばらくルセット先生の寝顔を見詰めていたら、ルセット先生が目を覚まされました。
「どうしたの? サラ」
いつの間にか半泣きになっていた私の頬を、ルセット先生の指が優しく伝います。
「ミシェル……。黙って行かないでね。……お願い」