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サラの日記615(アランさんはさりげなく私たちから離れて、)

銀菓神暦2016年12月11日

体調はかなり大丈夫なつもりなのですが、それでもルセット先生からの外出許可は得られません。
でも、城内の画廊に案内してくださいました。
絵師長のアランさんが作品を一つ一つ説明してくださいます。
でも……、正直言うと、今日の私がアランさんの説明に耳を傾けることは、ただただ退屈で退屈で仕方ありませんでした。
できるだけ顔や態度には出さないようにしていたつもりなのですが、きりの良いところまでの説明を終えると、アランさんはさりげなく私たちから離れて、画廊の隅にある仮のアトリエで作業の続きを始められました。

だけど、ただ一つだけ、退屈ではない作品がありました。
どこかで見たことのあるような風景が描かれている作品。
私がよく知ってるはずの場所。

<分かるのか?>
ルセット先生が交信してこられました。
<うん……。懐かしい。でも、淋しくて苦しい>
<僕たちの、二つ前の時代>
<……この絵は、どうしてここにあるの?>
<分からない。僕がここに生まれる何代も前からここに……>
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