サラの日記59(私はどんどん戻れなくなってしまう。)

銀菓神暦2015年6月4日

昨日からずっと、夏休みの事が頭の中をぐるぐるしていました。
1か月以上もの間 顔を合わせなかったら、やっぱり遠くなっちゃうのかな……、とか。

だから、メランジェ製菓室にはもちろん毎日行くけど、
そのあと、放課後は大きい方の製菓室で過ごすことにしました。
いつもそこに居て当たり前で、居ないと違和感のあるような存在になっていたいから。

でも、だからと言って何をするわけでもなくて、ただそこに居るだけ。
だからルセット先生はきっと何も気付かない。

だけど……、
ひょっとしたら、
「熱心に練習している研究生だな」ぐらいのことは思ってもらえるかもしれない。
ひょっとしたら、夏休み中のある日、
私の居ない製菓室を見て、
「あ、夏休みなんだな」ぐらいのことは思ってもらえるかもしれない。

ルセット先生が放課後の製菓室の戸締りに来られたので、製菓室を出て植物館に行きました。
植物館で「自生種」が無事なのを確認して、
植物館から門に向って歩いていたら、横にルセット先生の車が停まって、モノレールの乗り場まで送ってくださいました。
先生にとっては、よくある何でもないことなのかもしれないけれど、
私はどんどん戻れなくなってしまう。