サラの日記57(自分でそうしたのに、そうなってみると淋しい。)

銀菓神暦2015年6月2日

昨日のあったかい気持ちがずっと続いています。

でも、
今日はルセット先生には見付からないように過ごしていました。
お昼は中庭ではなくて、
学部生だった頃に使っていた建物の方を散歩しました。
振り返ると、
ルセット先生の研究室の窓が開いて、先生が外を眺めていらっしゃるのが小さく見えました。
誰かに話し掛けられたような様子で、窓がそっと閉まりました。

自分でそうしたのに、そうなってみると淋しい。
それでいいって、仕方ないって、ちゃんと分かってるけど淋しい。
淋しさから抜け出るには、嬉しかった時間の2倍の時間が、もしかするとそれ以上の時間が掛かるみたいです。
けど、私が淋しいだけで済むなら、私が何でもない私を演じるだけで済むなら……。

「小人」を思い出したら……と思ったけど、
思い出してもどんどん淋しくなるだけだったのでやめました。

持っていた鞄にいつもと違う気配を感じて目をやると、
鞄に入れていた木べらから光の粒が出ていました。
シロップも何も作っていないのに。

慌てて木べらを取り出して振ってみたけど、
もう何も起こりませんでした。

どういうこと?