サラの日記552(ルセット先生は、少し憂い(うれい)を含んだ視線を私の方に向けられました。)

銀菓神暦2016年10月9日

研究室はお休み。
ルセット先生と一緒に、銀菓宝果(ぎんがほうか)を管理している空間で過ごしました。

昨日から不思議に思っていたことを、ルセット先生に話してみました。
「ねえ。昨日気が付いたんだけど、ここに居る時、闇の波動を少し出していると楽なの」
ルセット先生はちらりと私の方を見て、また視線を銀菓宝果の方に戻しながらこう言われました。
「サラの力が強くなったんだよ。強すぎる力同士では反発し合う。だから、闇の波動を少し出していると楽なんだ」
「ミシェルもそうなの?」
ルセット先生は銀菓宝果の方を見詰めたまま答えられました。
「うん。僕も、何年か前から闇の波動を使ってる」
「じゃあ私、闇の波動を使えるようになったことはラッキーだったのね?」
「そうだね。でも、闇を知らなければ知らないで、なんでもないことだったのかもしれない。一度楽な方法を覚えると、いつもそれに頼るようになる」
ルセット先生は、少し憂い(うれい)を含んだ視線を私の方に向けられました。