サラの日記545(そのうちすっぽり包まれて、何も見えなくなってしまう)

銀菓神暦2016年10月2日

研究室はお休み。
朝、少しゆっくりすることができました。
だけど、変な夢を見ました。
小さな青紫色の光の粒が次から次へと私の周りに集まって来て、そのうちすっぽり包まれて、何も見えなくなってしまう夢です。
少しうなされていたみたいで、ルセット先生が心配そうに見てくださっていました。
「サラ? 大丈夫?」
「ん……。大丈夫。多分」

だけど……。
大丈夫ではありませんでした。
菓子工房ミヤマエで今日の分のジャムを母に渡した時のことです。
「あら? これ、どうしたの?」
母はジャムの瓶を色んな方向にひっくり返しながら私に訊いてきました。
「ん? 何?」
「ほら、これ」
母に差し出された瓶をよく見ると、ベリーのジャムが、いつも以上に青紫色に輝いています。
「ん? 貸して」
そう言いながら、母には気付かれないように、ベリーのジャムに癒しのアロゼを掛けました。
――お願い。治まって――