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サラの日記520(その場では、「はい」と言うしかありませんでした。)

銀菓神暦2016年9月7日

メランジェ先生に、モンテ学長の部屋に行くようにと聞きました。
行ってみると、来年度就任の学部の講師に仮登録してあるというお話でした。
びっくりしました。
私の中では、一度教育実習を経験してみてからゆっくり考えるつもりだったのに、考える間も無くそんな話になっているなんて。
心の中では色んな思いや考えが浮かんでは消え浮かんでは消えしましたが、その場では、「はい」と言うしかありませんでした。

帰宅後も頭の中はそのことでいっぱいでした。
――このまま学部の講師になってもいいのかな……。まだ何も知らないし、ほかにしたいこともあったのかもしれないのに――

「難しい顔してどうしたの?」
ルセット先生が私を覗き込んでいます。
「今日、モンテ学長から聞いたの……」
「何を?」
「……ミシェル、知ってた?」
「何を?」
「私、学部の講師に仮登録されてるんだって」
それを聞いたルセット先生の顔からは、一瞬表情が消えましたが、すぐににっこりして、こう言ってくださいました。
「よかったね。サラの実力だよ。僕は何も知らない。でも、……どうしてそんな感じなの?」
「私、全然、そんなつもりじゃなかった……」
あとはただ、自分の気持ちもまとまらないまま、涙が次から次に流れていきました。
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