サラの日記517(「それって、婚約ってこと?」)

銀菓神暦2016年9月4日

いよいよ明日から後期が始まります。
落第するようなことがなければ、半年後には銀菓神使です。

朝早く、ジャックさんが城に戻ってきました。
半年後にゾエさんと新しく出発することを約束して。

そんな話を聞いた私の口から思わず飛び出した言葉。
「それって、婚約ってこと?」
「違うよ。気が早いよ、サラちゃん。俺たちがそうなるには、まず、サラちゃんと兄貴が落ち着いてくれないと」
ジャックさんは苦笑いしながらそう言いました。
「そうなの?」
「そうだよ。うちの父さんも、ゾエちゃんの父さんも、自分が国王であるうちはそんなこと許さないに決まってるじゃん」
――そっかぁ……。そうよねぇ……――と、ぼんやりしている私の頭を、ルセット先生が指先でつつきました。
「頼むよ、僕のパートナー」