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サラの日記471(「いずれはそうなるだろうが、まだ内々の話なんだ。他言無用で」)

銀菓神暦2016年7月20日

ケンジさんにいただいたペンダントの鳥居を通して、ケンジさんにメッセージを送りました。
勤務時間終了後、城に来てくださいました。
「お久しぶりですね、サラさん。ルセット先生も」
ケンジさんは、以前天戸キャンパスでお会いした時よりよりも寛いだ笑顔を見せてくださいました。

「で、早速なんだが……」
ルセット先生が切り出します。
「人事のことですよねー……。僕は警備の所属なので、人事に掛け合うのは難しくて……」
「どなたか人事にお知り合いは?」
私はケンジさんを覗き込みました。
「ん……。残念ながら人事には……。あ、でも、月の支局長とは面識があります」
ケンジさんの表情が明るくなりました。
私とルセット先生も顔を見合わせて、うなずき合いました。
ルセット先生は視線をケンジさんに移して、こう言われました。
「来春修了のタツキさんなんだ。月支局所属のグラセとパートナーの。二人を月の配属に」
「タツキさん……。あれっ? タツキさんは確かジャック殿下の……」
「訳があるんだ。本人たちとは話をしている」
ルセット先生は王太子の顔つきになりました。
「いいんですか? 女性を月支局なんかに飛ばして」
ケンジさんはルセット先生に、確認するような視線を送られました。
「女性だからここには居ない方がいいの。察して、ケンジさん」
私の言葉に、ケンジさんは「はっ」とした顔をされました。
「ゾエ……」
「大丈夫だ。ゾエはプラクミーヌにも 花綵(はなづな)アグルムにも護られている」
「ゾエは、ジャック殿下との結婚を承諾したのですか?」
ケンジさんの質問に、ルセット先生は首を横に振られました。
「いずれはそうなるだろうが、まだ内々の話なんだ。他言無用で」
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