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サラの日記467(ややこしくなった時は、最初に返るのが一番よ)

銀菓神暦2016年7月16日

ルセット先生、ジャックさん、それにウィルさんと私の四人で、国王夫妻の部屋を訪ねました。

まず、夏休みの間、ジャックさんとゾエさんが、現在プラクミーヌの領地になっているルセット先生の元邸宅で暮らしてみるという話は、当然のことながら却下されました。そもそも、そんな話、プラクミーヌの王が許すはずがないと。
でも、なんとなく感じ取れています。ジャックさんは、それでもやるつもりだと。

それから、私たちのこと。
王はおっしゃいました。
「王位は継がないということか?」
ジャックさんが割り込みます。
「継ぐよ! 王位は兄貴が継ぐ!」
王は、ジャックさんの方をちらりと見られましたが、直ぐにその視線をルセット先生の方へと戻されました。
「もう一度、ミシェルにたずねる。王位は継がないのだな?」
「はい。ジャックとゾエ王女に、一任したいと考えています」
ルセット先生の言葉を聞いた王は、今度は私に質問されました。
「サラさんは?」
「私も、ジャック殿下とゾエ王女に一任したいと考えています」
「んー……」
王は顎(あご)に手をやって、しばらく考え込んでいらっしゃいました。
王妃がウィルさんに何かおっしゃっています。
しばらくすると、部屋を出て行かれたウィルさんが、お茶の用意の整ったワゴン押して戻って来られました。
王妃は、ルセット先生によく似た穏やかな笑みを浮かべながら、「さ、少しお茶にしましょう。ややこしくなった時は、最初に返るのが一番よ」と、お茶を勧めてくださいました。
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