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サラの日記461(「ちょっと頼ってみたくなること、あるだろ? 特にわけは無くても」)

銀菓神暦2016年7月10日

研究室はお休み。
身体がだるくて、何もする気になれない一日でした。

ルセット先生が瓶を抱えて来られました。
「できあがりにはあと二カ月以上かかるんだけどさ、ちょっと味みてみない?」
瓶の中身は、先月採った梅を使った梅酒のようです。
「うん。じゃあ、ちょっとだけ」
ルセット先生は瓶のふたを開けて、グラスに一口分の梅酒を注いでくださいました。

「あの日採った梅で、梅干しも漬けてるんだ。それは、僕らの旅立ちの日に……」
「嘉祥(かじょう)の梅ね。どうしたの? そんな古い言い伝え」
「ちょっと頼ってみたくなること、あるだろ? 特にわけは無くても」
「そうね。……あ、ありがとう。これ、銀菓宝果とはちょっと違った感じでいいかも」
私が空になったグラスをルセット先生に返しながらそう言うと、ルセット先生は、「そうだろ? ただの梅酒じゃないんだ。銀菓宝果に代わる処方箋を考え中」と、ウインクされました。
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