サラの日記456(「そうねぇ。慣れれば平気」)

銀菓神暦2016年7月5日

昨夜、ツグミさんを城の屋上に呼びました。
ルセット先生は躊躇されていましたが、最後には私の考えにのってくださいました。

ツグミさんがルセット先生の意識体の闇と光を分けている間、私は闇の西瀬忍を吹いて、闇のアロゼを掛けていました。
ルセット先生の意識体にできた穴ぼこに、メランジェ先生とエマルション先生の力の欠片に光を混ぜ合わせたものを埋め込んでいきます。
うまくいけば、光の影響をうまく中和できる力が得られるはずです。

「ミシェル。気分はどう?」
「……んー……。研修医の練習台になった気分……」
ルセット先生は顔をしかめてそう言われます。
「それよりもっとひどいかもよ。マニュアル無しでやってるんだから」
私がそう言うと、ルセット先生はますます顔をしかめられました。

「闇だけの意識体には戻さないんですか?」
ツグミさんが心配そうにたずねます。
「戻さない。戻すと、また同じようなことがあった時に、また同じように治さなきゃならなくなるでしょ? だから、中和の力を埋め込んでおくの」

今日の早朝、着装したルセット先生にゆすり起こされました。
「ねえ、サラ。サラ。これ見て。おかしくない?」
見ると、銀菓神使スーツの首の部分の色が、昨日までの白から、白と黒のマーブル状に変化しています。
「そうねぇ。慣れれば平気」