サラの日記448(私の感情に重なるように、鍋が焦げ付いて、煙を上げ始めました。)

銀菓神暦2016年6月27日

銀菓宝果の飲み物闇寄りバージョンを、もっとおいしいものにしようと思って、メランジェ製菓室にこもって あれこれ試していました。
今日は誰も来ないと思っていたのに、不意にドアが開きます。
「あれ? サラちゃん何作ってんの?」
ジャックさんが鍋を覗きに来ます。
「だめ! 見ないで! どっか行って!」
思わずジャックさんに突っかかってしまいました。
ジャックさんは驚いた様子で部屋を出ていきました。
私の感情に重なるように、鍋が焦げ付いて、煙を上げ始めました。
警報器が鳴ります。
メランジェ先生とルセット先生が慌てて部屋に飛び込んで来られました。
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
私はそう言いいながら泣いているのがやっとで、処理はメランジェ先生とルセット先生がやってくださいました。

<サラにこれ以上の闇の扱いは無理だよ。のまれてしまう。無理はするな>
ルセット先生から流れてきたその言葉には、優しさと厳しさが入り交じっていました。