サラの日記429(ルセット先生はまだちゃんとは許してくださっていません。)

銀菓神暦2016年6月8日

私が根来塗(ねごろぬり)の、闇の笛を吹くことを、ルセット先生はまだちゃんとは許してくださっていません。
許してはいないけれど、諦め(あきらめ)てはくださっているようで、無理矢理止められるということもありません。

闇の笛を吹きながら、癒しのアロゼを放出します。
笛を吹くと、闇の波動が出ていることははっきりと感じます。でも、同時に放出している癒しのアロゼは、光の性質をもつ癒しのアロゼのままなのです。
この癒しのアロゼを、闇のアロゼに変えたいのです。

どうすれば光と闇を混ぜることができるのか……。
メランジェ先生かエマルション先生に相談できれば近道なのかもしれません。
でも、相談すれば、ルセット先生がなぜこのような状況におかれているのかを話さなければならないことになりかねません。

――資料が欲しい。メランジェ先生とエマルション先生の研究資料が欲しい――

そう思ったとたん、居ても立っても居られなくなりました。
図書館に駆け込んで、夢中で資料探しを始めました。

――なんでもいい。ほんのちょっとのヒントだけでも見付かれば……――