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サラの日記428(闇にでもなんにでも)

銀菓神暦2016年6月7日

ルセット先生が、思い出したように言われます。
「サラ、『闇を使う』って言ってたよね」
「……うん」
「やめよう……」
「やめない!」
「でも、闇の道具は闇を持って生まれた者にしか使いこなせない」
「使えるわ!」
私は、カリンさんにもらった根来塗(ねごろぬり)の笛をルセット先生の顔の前に突き出しました。

「っ、……カリン……。吹いてみたの?」
ルセット先生がゆっくりとした口調できかれます。
「うん。吹いてみた。大丈夫。私にも使える」

ルセット先生は苦しそうな表情で目を閉じ、ゆっくりと首を横に振られました。
「だめだ。使わないで。サラが飲み込まれてしまう」
「大丈夫よ。私、もうそんなに弱くないから。……ミシェルを助けるためになら、闇にでもなんにでもなるわ。そのあとで、必ず元の私に戻るから」
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