サラの日記416(そこが一番苦手)

今年も、花綵(はなづな)アグルム地方には、梅雨の気配が近付いてきました。
メランジェ先生が言われます。
「夏休みが過ぎると時間の流れが速くなりますからね。個人の研究は今のうちにどんどん進めておくといいですよ」

このところ、ルセット先生絡みの色々で頭の中がごたごたしていましたが、そう言えば、夏休み明けには仮称号の「仮」を取るための試験が待ち構えています。ルセット先生の件を放っておくわけにはいきませんが、自分のことも、そろそろ本気で取り組み始めなければなりません。
でも……。何からどう進めていけばいいのか……。
メランジェ先生に相談してみました。

「サラさんの場合は……。今までやってきたことそのままで大丈夫ですよ。あとは学術的にまとめるだけですかね……」
それがメランジェ先生からいただけたアドバイスでした。

――『学術的に』かぁ……。そこが一番苦手なんだけどな……――