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サラの日記409(今の僕にはそれすらできない)

銀菓神暦2016年5月19日

私が勝手に色々考えてしまっているだけで、ルセット先生の態度に変わった様子はありません。
いつものように穏やかで優しい。
ツグミさんのことが話題に出ることはありません。
無理に話さなければならないことでもないし、守秘義務もあるし、それは分かっているつもりです。

色々考えてしまうことに疲れてきました。
よく考えずに、思ったままに、出勤前のルセット先生に抱き付いてみました。
「どうしたの?」
ルセット先生の優しい声が聞こえます。
「今、こうしたいと思っただけ」

<サラがうらやましいよ>
<どうして?>
<そばに居るだけで、癒しのアロゼを感じられる。僕には……、もしもルセットの力が全て戻っても、僕にはそんな技は使えない。処方箋を作ることしかできない>
<……何か困ってるの?>
<困りごとを解決するための処方箋を書くのが僕の仕事。でも、今の僕にはそれすらできない>
<どんな処方箋を書こうとしてるの?>
<守秘義務だ。それはパートナーでも言えない>
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