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サラの日記391(天戸(あまと)に行く実験)

銀菓神暦2016年5月1日

研究室はお休み。
なかなか腰の上がらないルセット先生を引っ張って、天戸(あまと)に行く実験です。
そう、まだ実験なんです。
私ひとりの力で、銀菓神使の力が使えない状態のルセット先生と2人で使えるだけの緊急用鳥居が出せるのかどうか。

「もし……、もしも失敗して、サラまで力が使えなくなったら……」
ぐずぐず言っているルセット先生を引っ張って、「白の金(ごん)」の鳥居をくぐりました。
繋いでいた手がほどけて、鳥居の向こう側に行けたのは私だけ。

「じゃあ、やっぱり『赤の火(か)』かな……」
続けて緊急用鳥居を出そうとすると、ルセット先生がそれを止めました。
「ちょっと休んでからにしよう。サラの力じゃ、まだ連続は無理だ」
「大丈夫。5回ぐらいまでなら、昨日やってみたから」
そんな私を見て、ルセット先生は苦笑いされました。

「白の金(ごん)」の鳥居を出しておいて、そこに、私の中のルセット先生の意識体の、闇の部分を少しずつ馴染ませます。
「白の金(ごん)」は、少しずつ「赤の火(か)」に変わっていきます。
期待通り、今度は2人でくぐり抜けることができました。
「どうやって思い付いた?」
ルセット先生が目を丸くしてこちらを見詰めています。
「パートナーの勘……かな」

天戸キャンパスの、問題の鳥居を見に行きました。
これもなんとなく勘で、まだ、触って大丈夫なほどには安定していないことが分かりました。
でも、……ルセットの力の欠片を感じる。
アロゼの力ではなく、ミエットの力を通して感じる。

「ミシェル。ここにあるわ。でも、今、この状態で力を施しても大丈夫なのかどうかは分からない」
「ゆっくり考えよう。ありがとう、サラ」
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