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サラの日記382(「お呼びでないこともあるのよ……」)

銀菓神暦2016年4月22日

タツキちゃんが作業しているステンレスボールに、霜が付き続けています。
タツキちゃんはそのことに気付いていないようで、ぼんやりしたままです。

「ねえ、タツキちゃん。ねえ。これ、このままでいいの? ねえ」
私はタツキちゃんの腕を肘でつつきました。
タツキちゃんは、はっとした顔をして、慌てた様子で霜を払いのけました。
「あーあ、やっちゃったぁ。またやり直し……」
タツキちゃんは作業をやり直す準備を始めます。

「どうした、どうした?」
ジャックさんが覗きに来ました。
タツキちゃんは大きく息を吸い込んで、深いため息をつきました。
「鳥居、早く直らないかなぁ……」

私とジャックさんは顔を見合わせて、「そうか」と大きくうなずきました。
ジャックさんはタツキちゃんの肩をポンとたたくと、「そんな時のセカンド・パートナーじゃん。ねっ?」と言いながら、タツキちゃんに笑い掛けました。
タツキちゃんの表情は曇ったままです。

「お呼びでないこともあるのよ……」
私が冗談半分にジャックさんにそう言うと、タツキちゃんがクスッと笑いました。
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