サラの日記368(ツグミさんはすたすたと1年生の棟の方へと行ってしまいました。)

銀菓神暦2016年4月8日

お昼休みの中庭。
私の前に、両手を広げて立ちふさがっている女の子が居ます。
「2年生のサラさんですよね?!」
「はい……」
「私、1年のツグミと言いますけど! サラさんって教官と婚約なさってるんですよね?!」
「はい……」
「ほかの方たちは容認していらっしゃるのかもしれませんが、私は反対ですから!」
「えっ、あの……」
突然のことに驚いている間に、ツグミさんはすたすたと1年生の棟の方へと行ってしまいました。

放課後、モンテ学長の部屋を訪ねました。
「教官と研究生が婚約しているっていうのは、本当はいけないことなんでしょうか……」
「おや、どうかされましたか? サラさん」
「……今日、1年生の女の子に言われたんです。『ほかの方たちは容認していらっしゃるのかもしれませんが、私は反対ですから!』って」
「……んー。まあ、あなた方の場合は、ルセット先生のプライベートでのお立場があるので、特別と言えば特別なんですがね……。そんなことを言ってくる人がいるとは。元気の良いことで……」
モンテ先生はハッハッハ……と声を立てて笑われました。