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サラの日記364(「本当に殿下のところでいいの?」 母がぽつりと漏らしました。)

銀菓神暦2016年4月4日

「本当に殿下のところでいいの?」
母がぽつりと漏らしました。
「え?」
「シュウちゃん、待ってるみたいよ。……この前ね、シュウちゃんのお母さんが、『いいお話があってもシュウがうんと言わなくて……』って」

今日中に城に帰ろうと思いました。
シュウちゃんに、ちゃんとお別れを言って。

窓の外に何度も何度も目をやって、
シュウちゃんが配送から戻ってくるのを待っていました。

シュウちゃんの車に駆け寄って、降りてきたシュウちゃんの前に立ちました。
「今夜向こうに帰るから」
「うん。……次はいつ帰る?」
「今まで通り、工房の手伝いには来るけど、もうこっちには帰らない」
もっと色んなことを話したかったけど、言葉にできたのはこれだけでした。
「そっかぁ。……元気でね」
「うん。シュウちゃんも元気でね」

<ミシェル? 今夜戻るから、迎えに来てくれる?>
<うん。もういいの?>
<うん。いいの。そっちが恋しくなっちゃった……>
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