サラの日記358(ジャックさんはいつの間にそんなことに気が付いたんだろう)

銀菓神暦2016年3月29日

朝、今日はジャックさんも一緒に来てくれました。
作業中、ジャックさんと何度も目が合いました。
私のことを探ってるみたい。
でも、ルセット先生からは、そんな気配はこれっぽっちも感じられない。
パートナーがジャックさんだったなら随分楽だったろうな……なんて思ってしまいます。
ゾエさんやタツキちゃんって幸せなんだろうな……なんて思ってしまいます。

ジャックさんが何気ない様子で隣に来て、私の耳元でこんなことを言ってくれました。
「兄貴のは一種の職業病だからさ。サラちゃんはここでゆっくりしてれば大丈夫だよ」
ジャックさんはいつの間にそんなことに気が付いたんだろうって不思議でしたが、その一言で少し元気が出てきました。

朝の仕事が終わって、自分の部屋の窓を開けたら、シュウちゃんが配送分の果物を車の荷台に積んでいるところでした。
窓を開けた音に気付いたシュウちゃんが、こちらを見上げて手を振ってくれました。
声を掛ければ届きそうな距離だったけれど、私も手だけ振って見送りました。

商店街の並木桜は、もうすぐ満開を迎えます。