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サラの日記336(公私の境界線が鋼鉄の壁のようなルセット先生)

銀菓神暦2016年3月7日

4月からの私の所属が、メランジェ研究室になることが正式に決まりました。
これまでは、ルセット研究室の所属でメランジェ研究室に出向って感じの中途半端な扱いだったのが、ちゃんとメランジェ研究室生として扱ってもらえるようになるってことです。
でもそれは、大学院構内では、もう、今までのようには気安くルセット先生に甘えることができなくなるということ。
公私の境界線が鋼鉄の壁のようなルセット先生なら、なおさら。
ちょっぴり心細いけど……。
ん、でも大丈夫。私はもう、去年の私じゃない。

早速、ルセット研究室に置いてある私物の整理を始めていたら、マヤちゃんが、
「4月からなんでしょ? まだ そんなに急がなくてもいいんじゃない?」
って、私の作業の手を止めようとしてきました。
「うん……。でも、勢いでやっちゃわないと、いつすればいいのか分からないもん」
私がそう言うと、今度はルシアちゃんが、
「じゃあ、ずっと置いとけばいいよ。私たち、全然邪魔にならないし。急にサラちゃんの全部が居なくなったら寂しい……」
と言い出しました。

ちょっと嬉しかった。
マヤちゃんとルシアちゃんには、私の存在なんて、あっても無くても関係ないんじゃないかと思ってた。
なのに、引き留めようとしてくれたり、寂しいって言ってくれたり……。
数メートル先の部屋に移るだけなのに。

結局、今日の荷物整理はあまり進まないまま、
マヤちゃんとルシアちゃんが、送別のお茶会を開いてくれました。

「ねえ。荷物は やっぱりメランジェ先生のところに持って行こうと思うんだけど、このカップだけ置いといていいかなぁ……。時々お茶飲みに来るから」
マヤちゃんとルシアちゃんは、にっこりしながら、何度も何度も小刻みに、頭を縦に振ってくれました。

そんな私たちの様子を、ルセット先生は窓際の机で書き物をしながら、背中越しに聞いていらっしゃいました。
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