サラの日記31(ルセット先生のところへ戻れないかとばかり考えてしまいます。)

銀菓神暦2015年5月7日

ルセット先生の講義はいつもと変わらず、専門研修のことについては触れられませんでした。

自分からメランジェ先生のところに行った方がいいのかどうか分からず、
でも、いつものように製菓室で居残りすることもできなくて、図書館へ行きました。

ルセット先生の車を眺めているのも何か苦しくて、電子コーナーに座っていたら、
メランジェ先生のところの研究生が声を掛けてくれました。
メランジェ先生が「いつでもいらっしゃい」と言ってくださっていると教えてくれました。
今日はメランジェ先生のところへ行こうと思えるような気分ではなかったので、
明日伺うと伝えてもらうことにして、そのまま電子コーナーで過ごしました。

メランジェ先生は温かくて、何かを包み込んでくださるような雰囲気のある、本当に素敵な先生です。
目に留めていただけたことは本当にありがたいことです。
でも、踏ん切りをつけることができません。
ルセット先生のところへ戻れないかとばかり考えてしまいます。

図書館を出ると、ルセット先生が銀菓神使スーツを着装したまま空を見上げていらっしゃるのが見えました。
少し遠かったし、先生がどんな表情でいらっしゃるのかも分からなくて不安だったので、そのまま通り過ぎました。
だけど、ただそれだけで、張り詰めていた何かがほどけていくのを感じました。

ルセット先生の姿を見るだけで安心します。
安心するのが半分、泣きそうになるのが半分。
正式な銀菓神使になれる日まで、この気持ちのまま頑張れるでしょうか。
頑張るしかないのだけど……。

メランジェ先生の下でアロゼの称号をいただいて、正式に銀菓神使になれたら、
そしたら、ルセット先生に打ち明けることを許されるのでしょうか。
それまで、このまま頑張り続けなければならないのでしょうか。