サラの日記21(気が付いたら、一言も聞きもらさないように、一生懸命に聞いてしまっています。)

銀菓神暦2015年4月27日

ルセット先生の講義中、ぼーっとしてみようとしました。
分からないことがたくさんできたら、放課後の質問のタネがたくさんできるんじゃないかと思いました。
質問の数だけ先生とおしゃべりすることが増えるんじゃないかと思いました。
放課後の製菓室に行くのは楽しみですが、
何の用意も無しに製菓室に行くのは、やっぱりとっても怖いのです。

だけど、どうしても一生懸命聞いてしまいます。
気が付いたら、一言も聞きもらさないように、一生懸命に聞いてしまっています。
講義に関係ないようなことまで、一つ一つ鮮明に覚えてしまっています。
質問のタネになりそうなことは見付かりませんでした。

もしかしたら……、もっともっと一生懸命に聞いたら何か見付かるのでしょうか。
だけど、どうすればこれ以上一生懸命に聞けるのでしょうか。

劣等生にも優等生にもなれません。
きっと、ただの、ごく普通の研究生です。
今までは、ごく普通でいることに憧れていました。
でも今は、ごく普通の研究生として埋もれてしまうことがとっても不安です。
銀菓神使になるための勉強が終わってしまったら、ルセット先生にお会いできる機会も自然に減っていくでしょう。
いつか、全く会えなくなってしまうのかもしれません。
まだ始まったばかりなのに、そんなことばかり考えてしまいます。

ルセット先生、今日は私が居る間には製菓室に来られませんでした。
淋しいのが半分と、ほっとしたのが半分。