サラの日記20(ルセット先生のそばで仕事がしたいです。)

銀菓神暦2015年4月26日

研究室はお休み。
海を見に行きました。
銀菓神使たちが、ほかの惑星に派遣される時に使われる港です。

海の匂いがしました。
今まで気が付かなかったけれど、私、海の匂いは好きじゃないみたいです。
豊かな匂いのところどころに、何か淋しい匂いがします。
波の音も、希望と悲しみが不協和音を奏でています。
今まで感じたことの無かった、新しい発見でした。

今から半年ほど前、
銀菓神使になるために研究室に入ろうと決めた頃、
外の世界を感じることを知りませんでした。
外に出ると私の中の何かが閉ざされる。
ほかの惑星に派遣されることになっても、中身を閉ざした私の器をロボットのように動かして、
ただ仕事としてこなせばいいと割り切っていました。
誰も私の事を知らない場所に行ってしまった方が楽になれると思っていました。
怖くも淋しくも何ともなかった。
だけど今は、独りでほかの惑星に行くなんて、
怖くて、淋しくて、不安で不安で考えられません。

ほかの惑星への派遣、
選ばれないためには、うんと劣等生になればいいのでしょうか。
できれば、ずっと研究室に残って、ルセット先生のそばで仕事がしたいです。
ルセット先生のところに残るためには、うんと優等生でいなくてはいけないのでしょうか。