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サラの日記202(寒さを感じるようになった日の出前の空気からベッドに引き戻されるのは、暖かくて心地いい。)

銀菓神暦2015年10月25日

研究室はお休み。

日の出前、
実家の手伝いに出掛ける支度をしようとベッドを出ようとしたら、
「もう少しここにいて」
と、ルセット先生に捕まえられました。
寒さを感じるようになった日の出前の空気からベッドに引き戻されるのは、暖かくて心地いい。
何をするでもなく、何を話すでもなく、ただ見詰め合って横になっているだけ。
ルセット先生が指を絡めてきたので、私も応じたけど、ただそれだけ。
メッセージが流れてくることもないし、私も流さない。意識を読まれる気配もないし、私も読まない。
そのまま眠ってしまって、次に目が覚めたのは、空が白んでくる頃でした。
二度寝で起きづらくなってしまった身体。
ルセット先生が大きくゆっくり背中を撫でてくださると、少しずつだるさが抜けていきました。

身支度を整えて部屋を出ると、ジャックさんが出掛けるのが見えました。
今日はジャックさんの仮称号試験の日です。
「行ってらっしゃい、ジャックさん」
「おぅ。行ってきまーす! あ! サラちゃん、今日 実家?」
「うん」
「ゾエちゃんに会ったら よろしくぅー!」

そっか……。
ジャックさんはゾエさんの素性や今何をしてるのかを、ちゃんとは知らないんだ……。
ジャックさんの中のゾエさんは、実家のお店で会ったゾエさんのまま。
――ゾエさんは天戸(あまと)。今日はお店には来ないよ――
心の中でそう言いながら、ジャックさんの後ろ姿にうなずきました。
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