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サラの日記201(青は木(もく)、赤は火(か)、黄は土(ど)、白は金(ごん)、黒は水(すい)。)

銀菓神暦2015年10月24日

今朝も1時間目の前に地下の製菓室で練習しました。

「見たことあるよね?」
ルセット先生はそう言いながら空中に手刀で鳥居を描きました。
縦に2本、横に2本。
手刀で描いた跡が、青い光を放ちました。
その光が消えると、ルセット先生は再び手刀で鳥居を描きました。
赤色の鳥居が現れました。
続いて、黄、白、黒の鳥居も描かれました。
「青は木(もく)、赤は火(か)、黄は土(ど)、白は金(ごん)、黒は水(すい)。どれを何に使うかは、銀菓神使の個性や、その時求めているものによって変わる。僕がこの前使ったのは赤の火(か)。あの時は緊急ゲートとして使った」
ルセット先生はそう言うと、私の手を取って、一緒に鳥居を描いてくださいました。
白い光を放つ鳥居が現れました。
「初めて描いた時に出た色がその人の得意な色。サラは白だね」
「ミシェルは何色だった?」
「赤。僕の場合、大抵は赤で事足りる。本当は全部使いこなせればいいんだけどね」

ルセット先生は私の手を取ったまま、何かを考えていらっしゃるような様子でした。
目を閉じてルセット先生の意識に近付いてみたら、大学院に入学してからの色んな私が見えてきました。ルセット先生目線の……。
<ありがとう、サラ。僕を信じてくれて。僕を受け入れてくれて。僕が求めなければ、何も知らないまま、自由に、どんな未来でも描けたはずの、サラの新しい時間を、僕は過去の記憶で汚してしまってる……>
ルセット先生がそんなことを伝えてきたので、今度は私目線のルセット先生を、ルセット先生の意識に流してみました。
<独りでいるのは自由じゃなかった。何かに縛られてた。今、ミシェルと一緒に居られることが私の自由。ミシェルと一緒に居ることは、新しい時間の私が選んだ自由>
<サラが優しいと苦しいんだ……>
ルセット先生は私のおでこに唇を当てると、部屋を出て行かれました。
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