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サラの日記197(<痛いよ、サラ。それじゃ有刺鉄線(ゆうしてっせん)みたいだ>)

銀菓神暦2015年10月20日

早朝の地下製菓室。

「サラの中の僕を優勢に切り替えるから、感覚を覚えて」
ルセット先生がそう言い終わるのと同時に、自分の意識が何かにすっぽり覆われているような感覚になりました。
それ以外のことは何も感じない。
なんにも無い。
だけど、何かに守られているような安心感だけはあって……。

しばらくすると、私の意識をすっぽり覆っていたものが無くなって、自分の感覚が戻ってきました。

「やってみて」
ルセット先生の声が聞こえました。

ルセット先生の中の私の意識体で、ルセット先生の意識体を包み込む。
ルセット先生のお手本のように すっぽりとはいかない。
薄くて、レースのカーテンぐらいにしかなれない。

「怖がらないで。もっと強気になっていいよ」
ルセット先生がそう言ってくださったので、強気に がつんといってみたら、
ルセット先生の身体がびくっと動きました。
<痛いよ、サラ。それじゃ有刺鉄線(ゆうしてっせん)みたいだ>
<ごめんなさい……>
<いいよ。もう1回>

今度は有刺鉄線にならないように、ふんわりしたイメージで挑戦。
<綿菓子みたいだね。痛くないけど透け透けだよ>
とルセット先生。
――んー、綿菓子か……。じゃあ……――
と、今度はマシュマロをイメージ。
そしたら……、
ルセット先生の意識体を感じなくなりました。
自分が2人居るような感覚。
そのうち1人はルセット先生の身体なのに、自分の身体のように歩ける。
――怖い――
そう思った瞬間、いつもの感覚に戻りました。

「いいよ。今のでできてる。なんのイメージ?」
ルセット先生が聞かれました。
「マシュマロ……」
「マシュマロかぁ。いいね」
ルセット先生はにっこり笑ってくださいました。

放課後、ルセット先生は天戸キャンパスでした。
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