スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サラの日記192(昨日、ルセット先生とあんな話をしたからかもしれません。 でも、感じる。)

銀菓神暦2015年10月15日

午後、ルセット先生は花綵(はなずな)キャンパスには居ませんでした。
その訳を知ってはいても、やっぱり心のどこかがぽっかりしちゃうな……って思いながら中庭のベンチに座って、テキストをぼんやり読んでいました。

「よっ! アーロゼっ!」
大きな声と同時に背中をベチっとたたく人が……。
「痛ーいっ!」
振り返るとジャックさんが、
「隙ありーっ!」
って笑っていました。

「タツキちゃんは?」
「王子様がお迎えに来られましたー」
ジャックさんは空を見上げながら、気の抜けたような声で言いました。
「グラセさん?」
「うん。2人で仮称号の自主練するんだってさ。セカンド君の出番なし」
「あ! じゃあねぇ、『銀菓薬膳』の勉強付き合ってよ」
「兄貴の科目じゃん。兄貴に聞けばー?」
ジャックさんは空を見上げたまま。
「ルセット先生とミシェルは別人なの。勉強のことに関しては」
「ひょー。厳しんだね。いいよ。やろうぜ」
ジャックさんは隣りに座って私のテキストを覗き込みました。

昨日、ルセット先生とあんな話をしたからかもしれません。
でも、感じる。
ジャックさんの中にゾエさんを感じる。
1000年前に寂しい想いを抱えることになってしまった彼女の、精一杯輝こうとする、照らそうとする強い波動を、
ジャックさんの中に感じる。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。