スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サラの日記191(「知ってる。僕の意識の半分はサラだから」)

銀菓神暦2015年10月14日

ルセット先生が話されました。
「ジャックとグラセの一件で、ゾエが、銀菓神使ルヴィーブルの候補者として銀菓神局からの引き抜きを受けたんだ。ゾエは、銀菓神局附属大学 天戸(あまと)キャンパスの大学院に籍を置いてる」
「天戸(あまと)って……」
「うん、銀菓神局本部内にある、エリートじゃないと入学できない、完全護衛付きの超一流キャンパス。なんてったってプラクミーヌのお姫様だからね、ゾエは」
「ミシェルも花綵(はなづな)アグルムの王子様なのに? どうして天戸に行かなかったの?」
「僕は身分を隠して入ったからね。天戸じゃサラに会えなかった」
それを聞いて、ちょっと くすぐったくなって、ルセット先生から視線をそらしました。
ルセット先生は続けられました。
「花綵キャンパスの仕事が無い日は、天戸キャンパスに、ゾエを教えに行くことになった。ゾエには僕たちの素性は明かしていない。銀菓神使としてだけの関係だ。ゾエの前で銀菓神使スーツの着装を解除したこともないし、これからもしない。明かすのは、ジャックと、銀菓神使エルブとパートナーの契りを結ぶ時。どちらかが拒めば、ゾエが僕たちの素性を知ることはない。ずっと。……だけど、……このことが花綵アグルムとプラクミーヌの良い国交に繋がって欲しいとも願ってる」
「ジャックさんは? このこと知ってるの?」
「ジャックにも、ゾエの準備が整うまでは知らせない。……でも……、ジャックとゾエの波動は、これ以上ないほどに共鳴してる。ゾエの準備が進むにつれて、ジャックには自然に伝わってしまうかもしれない。それならそれで、無理に隠すこともない」
「うん。分かった」

そのあとルセット先生は、さっきまでよりも少し柔らかな口調で話し始められました。
「これは僕の勝手な想像なんだけど、ジャックとゾエは1つだったんじゃないかって感じるんだ」
「どういうこと?」
「前に話したことがあったよね。ゾエは1000年前の婚約者だった人だって……」
「うん」
「彼女の欠片(かけら)がジャックなんじゃないかって感じることがあるんだ。立場を変えて僕やサラのそばに居て、僕やサラを癒してくれてる。……そう感じることがあるんだ」
「うん」
納得して聞いている私の顔を覗き込んで、ルセット先生は
「笑わない?」
って……。
「うん、笑わない。だって、私の意識の半分、ミシェルだもん。おんなじこと思ってた。ただ……」
「ただ?」
「やきもちは焼くかも……」
「知ってる。僕の意識の半分はサラだから」
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。