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サラの日記190(それから少しかがんで、にやっとしながら私を上目づかいに斜めに見上げて、)

銀菓神暦2015年10月13日

メランジェ先生がにこにこして、私の方へ向かってこられました。
なんだろう……って色んなことが頭の中をぐるぐるして、だんだん不安になっていたら、
「仮称号、授与されましたよ」
と言われるのが聞こえました。

「仮称……。えっ! 仮称号、受かったんですか?」
そう言えば、仮称号試験を受けたこと、半分、いやそれ以上忘れていました。
「受かりましたよ。銀菓神使アロゼの仮称号が授与されたんですよ」
メランジェ先生は にっこりして通知書を手渡してくださいました。
「ありがとうございます……」
そう言いながら、すぐには信じられなくて、何度も何度も通知書を読み返しました。

「但し、正式な称号とは違って、ちょっとした不祥事で すぐに取り消しになりますからね。2回目は厳しいですよ。気を付けて」
メランジェ先生は微笑みながら、私の顔を覗き込まれました。
「はい。気を付けます……」

通知書を握りしめてルセット先生の研究室へ走っていたら、ジャックさんとタツキちゃんが追いかけてきました。
「何かあったの?」
ジャックさんが聞いてきたけど、黙って走りました。
だって、1番に報告したい人はルセット先生なんだもん。

ルセット先生の研究室のドアを、今思い返せば、ノックもせずにいきなり開けて、
「受かった!」
って、ルセット先生の顔の前に通知書を広げました。

「待って待って。近過ぎて見えないよ」
ルセット先生は通知書を自分で持って、ゆっくり目を通されました。
それから少しかがんで、にやっとしながら私を上目づかいに斜めに見上げて、
「おめでとう、サラ。やっと半人前になったね」
って、通知書を返してくださいました。
ジャックさんは指笛で、タツキちゃんは拍手で喜んでくれました。

夕食に、ジャックさん、ウィルさん、マリーさんを呼んで、小さなお祝いをしました。
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