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サラの日記189(ドアを開けると、いきなりグラセさんがジャックさんをにらみ付けました。)

銀菓神暦2015年10月12日

放課後、グラセさんがいらしてるということで、ルセット先生の研究室に呼び出されました。
ジャックさんとタツキちゃんも一緒でした。

ドアを開けると、いきなりグラセさんがジャックさんをにらみ付けました。
「無称号のくせに、よくもやってくれたな」
が、すぐににっこりして握手を求められました。
「よろしく頼むよ、ジャック。君になら、安心してセカンド・パートナーを託せる」
「お、おう……」
ジャックさんは戸惑いながら、照れながら、握手に応じました。

タツキちゃんがグラセさんの隣りに歩み寄りました。
「私たち、パートナーの契りを結んだの。サラちゃんみたいになりたい。この間の、ルセット先生の『知らなくてもやれーっ!』にちゃんと応えてるサラちゃんに憧れちゃった……」

謹慎と停学中の1週間、タツキちゃんは毎日グラセさんのお見舞いに通っていたそうです。
その間中、ルセット先生の『知らなくてもやれーっ!』の話ばかりしていたみたい。
あの時は必死だったけど、今思い返してみると、『知らなくてもやれーっ!』は私も気に入ってる。
いつもは穏やかなルセット先生があんなに叫んで、怖かったけど、ちょっと格好良かった。

「さ、僕はもう少し仕事をするよ。構内中どこに居ても、教え子を危険な目に遭(あ)わせた先生って視線が飛んで来るんだ。早いとこ名誉挽回しないとつらいよ。お茶、自由に飲んでってね」
ルセット先生はそう言うと、早速 机の書類に向かわれました。

結局私たちは、ルセット先生が今日の仕事を終わりにされるまで、そのまま研究室で お茶をして、なんでもない おしゃべりを延々と続けて過ごしました。

夕食の時、ルセット先生が、
「調子悪いの?」
って聞かれました。
「ん? 元気よ?」
「でも、サラ、全然食べてないから」
「お茶とお菓子でお腹がいーっぱい! ……なの」
ルセット先生は私のおでこを、指で小さく弾き(はじき)ました。
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