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サラの日記187(散歩程度なら動いても構わないと許可が出ました。)

銀菓神暦2015年10月10日

散歩程度なら動いても構わないと許可が出ました。
熱っぽさが無くなって身体は動かし易くなったし、
太腿の傷も きちんとした手当てをしてもらえて、痛みは弱くなっていました。

ジャックさんが肩を貸してくれて、廊下を歩いてみました。

「あの日、ミシェルの戻って来るのがもう少し遅かったら、葉っぱの小刀、もう1回刺してるとこだった……」
って、私はとっくに笑い話になったつもりで言ったのに、
「もうそんな無茶しないでね、サラちゃん」
と、ジャックさんは真剣に返してくれました。
「無茶させないでね、ジャックさん?」
って、冗談めかして返したら、ジャックさんは やっと笑ってくれました。

「兄貴、帰って来ないね……」
ジャックさんはまた真面目な表情になりました。
「大丈夫。……私たち、意識の結合をした者同士だから。だから、連絡が取れなくても、意識体での交信ができなくても、なんとなく大丈夫だって分かる」
私は できるだけなんでもない顔をして言ったけど、
「意識体の応答も無いの?」
と、ジャックさんはさっきよりも心配そうな顔になりました。
「意識体に話し掛けてもブロックが掛かってる……。あ、でも、ブロックが掛かってるってことは、ちゃんと自分の意志でコントロールできてるってことだから、だから無事ってこと。無事で居るならそれでいい」

急にジャックさんの表情が緩みました。
「あーあ。いいなぁ、兄貴。こんないい女がパートナーで」
「……もうすぐ、ジャックさんには最高の人が現れる」
「え?」
「ような気がする……。ミシェルと意識の結合をしている私の勘」
自分でもなんでこんなこと思っちゃったんだろう……って、動揺を隠すために、わざと大げさに笑ってみました。
「なーんだ。ただの勘かぁ」
ジャックさんは私の笑いにつられて笑ってくれました。
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