サラの日記184(「そう言えば、兄貴は? 俺がへましちまったから怒ってる?」)

銀菓神暦2015年10月7日

「そう言えば、兄貴は? 俺がへましちまったから怒ってる?」
バルコニーでハーブを眺めながら、ジャックさんがたずねてきました。
「……どこかに……」
「どこかに?」
「……どこかに行っちゃって、見付からないの」
「え!? いつから?」
「……あの次の朝、目が覚めたら……居なかった」
ジャックさんに打ち明けたら、急に涙が出てきました。
ジャックさんの動きが止まっているのを感じました。

一生懸命 涙を止めようとしていたら、ジャックさんが背中に腕を回して、肩をゆっくり撫でてくれました。
止まりかけていた涙が止まらなくなって、しゃくり上げてしまいました。

止め方が分からなくなって泣き続けていたら、頭が痛くなって、身体がだるくなって、眠気も襲ってきました。
「サラちゃん。やっぱり熱あるんじゃない?」
ジャックさんがそう言って心配してくれましたが、
「ひどい泣き方しちゃったからかな……。ごめんね。ありがとう。ちょっと休んでくる」
って、部屋に戻りました。

なんだか疲れちゃったな……。
書きかけの始末書を仕上げたら、今日はもう休もうかな……。