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サラの日記166(ルセット先生は大きく息を吸い込んで、大きく息を吐いて、力の無いほおづえをついて、 「……荒れるね」 と天井を見上げられました。)

銀菓神暦2015年9月19日

夕食のあと、本を読んでいたルセット先生にたずねてみました。
銀菓神使グラセが欠番なのかどうなのか。

「グラセがどうかしたの?」
ルセット先生は本に向かわれたまま返してくださいました。
「それが……。メランジェ研究室のタツキちゃん、知ってる?」
「タツキさん? うん、利発(りはつ)な子だよね。グラセにはお似合いだ」
ルセット先生は私の方を向かれました。
「グラセの人、いるんだ……」

私は淡い期待が散っていくような感覚だったけど、ルセット先生は急にいきいきと話し始められました。
「僕と同期だったやつ。色んな面で頭の回転が良くてさ、僕なんか、どうしても追い付けなくて……。で、グラセがどうかしたの?」
「ん、あの……」
「どうした?」
「あの……。……タツキちゃん、『ルヴィーブルにすれば良かった』って。エルブのパートナーの……」
ルセット先生の顔から、いきいきとしていた表情が消えました。視線は私の方を向いているけれど、頭の中では色んなことが超高速処理されているような表情をしていらっしゃいました。

しばらくすると、ルセット先生は大きく息を吸い込んで、大きく息を吐いて、力の無いほおづえをついて、
「……荒れるね」
と天井を見上げられました。
「だけど……」
と、ルセット先生は続けられました。
「だけど、僕が知ってる限りでは、タツキさんはルヴィーブル向きじゃないよ。
ジャックのパートナーにはいいかもしれないけど、エルブのパートナーには向いてない。
持ってる波動が違うから、ルヴィーブルを目指せば苦労する。
銀菓神使として生きるなら、タツキさんにはルヴィーブルよりもミロワールを勧める。
……どちらかと言えば……、ゾエの方がルヴィーブルの適性があるように感じる。
でも、……ゾエはプラクミーヌだ。簡単には誘えない。
それから、グラセは、やっと見付けたミロワールの候補者を、簡単にあきらめるとは思えない。
グラセは昔っから完璧主義なところがあったから、代わりのパートナーで納得するなんてことは……ないだろうな」
ルセット先生は、しばらくそのまま天井を見上げていらっしゃいました。

私、ジャックさんとゾエさんとタツキちゃんの……(もしかしたらグラセさんも……)間に入ってしまって、どうすればいいんだろう……。
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