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サラの日記164(花綵アグルムとプラクミーヌの国交が、僕らの負の呪縛を解く鍵にもなる)

銀菓神暦2015年9月17日

ジャックさんに確認。
「もしもね、ゾエさんのこと、ルセット先生に話しちゃったら……嫌?」
「んー、兄貴にー?」
ジャックさんは少し表情を曇らせました。
「うん。だめ?」
でも、次の瞬間、ジャックさんは はっとした顔になって気付いてくれました。
「ごめん、サラちゃん。もしかして、内緒にしてもらってるせいで兄貴とうまくいってないとか?」
「ううん。う、……うん。……ちょっと ややこしくなってきちゃって」
「いいよっ! サラちゃんが困るのは俺も困るからさ、ぜーんぶ話しちゃっていいよ! ……一緒に行こっか?」
「ううん。大丈夫。自分で話せる」

夜、私の中の全てのブロックをはずして、
大学院から帰って来られたルセット先生に、駆け寄って抱き付きました。
「どうしたの? サラ?」
ルセット先生は びっくりされていましたが、すぐに優しく抱き締めてくださいました。
「ミシェルに、全部読んで欲しい」
「うん、分かった」

ルセット先生が私の意識を読んでいるのを感じて、しばらくすると、今度は私にルセット先生の意識が送り込まれてくるのを感じました。
<彼女は、ゾエは、プラクミーヌの王女だ。プラクミーヌの領地に行った時、偶然出会った。
人の手が入らなくなったミカン畑のことを心配して見に来てくれていた。
僕は銀菓神使スーツを着装していたから、ゾエは僕が花綵アグルムの王太子だということを知らない。
サラに要らない心配を掛けたくなくて黙ってた。
ジャムの仕事の件は偶然だよ。僕は何も知らなかった。
ゾエが自分自身の考えで、収穫後のミカンのことをどうにかしようとしてくれているんだろう……。
ゾエには、もうしばらくソレアのまま接して欲しい。
今僕らのことを知ったら、ゾエはサラに仕事を頼みにくくなるかもしれない。
それから、ゾエがプラクミーヌの王女だってことは、ジャックにはまだ言わないで。
……だけど、銀菓神使アロゼの光が付加されているジャムを選ぶ力を持っているゾエには、銀菓神使になれる素質があるのかもしれない。あの量じゃ、ほとんどの人は気付かない。
自然の流れの中でジャックとゾエがそうなるのなら、僕はそれでいいと思う。
だから、ジャックが先入観を持ってしまわないように、ゾエがプラクミーヌの王女だってことは伏せておいて欲しい。
それと……、
それと、ゾエは、……1000年前に僕の婚約者だった人だ。彼女にはなんの罪も無かったのに、僕が君を追ったあと、彼女には辛い思いをさせた。ゾエには1000年前の記憶は無いけど、僕に掛けられた『永遠(とわ)の記憶の呪縛』の影響を受けて、僕らと同じ銀菓神界の者として生まれ変わり、僕らと縁を持っている。……だから今度は……、今度は、僕のできることで力になりたい。今度は、……サラを絶対に離さない。歳をとって その時が来るまで、絶対にサラと生き続ける。僕らが幸せになれば、ゾエも呪縛の連鎖から解き放たれる。花綵アグルムとプラクミーヌの国交が、僕らの負の呪縛を解く鍵にもなる>
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