サラの日記117(やっぱり、いつもとちょっと違う。)

銀菓神暦2015年8月1日

私の試験は今日が最終日。
科目は「銀菓神局法規」で、午前の2時間目。
一番苦手。
ルセット先生のおかげで、規則のグレーゾーンを歩くのは得意になったけど……。

だけど!
終わったぁーっ!
試験、全部終わったぁーっ!

<終わったぁーっ!>ルセット先生にメッセージを送ったら、
<終わったぁーっ!>って返って来ました。

まだ、成績発表が残っているけど、でも、
終わった!

今日も二人でウィルさんのお弁当。

「明日さ、10時にサラを迎えに行くから。家で待ってて」
ルセット先生が、いつもと違って見えました。
何だか、とっても表情が硬くて、いっぱい いっぱいで しゃべってる感じ。
でもまあ、気のせいかな……。
「どこに行くの?」
「明日まで内緒」
やっぱり、いつもより表情が硬い気がするけれど、いつものように、いたずらっ子のような笑いを浮かべていらっしゃるルセット先生。
「家で待ってればいいのね?」
「うん。ウィルが車を出してくれるから」
「……えーっと、普通の車で来るよね? あんまりすごいのが来たら、近所の目が……」
「うん。大丈夫。普通ので行くよ」
ルセット先生は、いつものように穏やかに笑ってくださるけれど、やっぱり……、やっぱり、いつもとちょっと違う。

なんか違うなぁ……って思いながら、ルセット先生の目を覗き込んでみました。
ルセット先生は「ん?」って言いながら、いつものように笑ってくださいました。