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サラの日記115(ちょっとした宝石箱みたいな)

銀菓神暦2015年7月30日

今日の試験は、朝一番から「異次元時空間概論」でした。
ルセット先生との放課後の練習で、異次元時空間への移動は何度も体験はしているのだけど、それを教科書の中の文字で理解しなければならないとなると、私にはかなりの負担。
『訳が分からないけど取り敢えずやってみようか方式』の方が得意かな。
まあ、今日は1科目だけだったので頑張ったけど……。
こんなのでルセット先生のパートナーやってていいのかな……って思ったりする。
だけど、もう、今更、離れたくないもん。勉強、頑張ろ。

試験のあと、学食でお弁当を買ってみました。
――あ、そうだ!―― と思って、ルセット先生に聞いてみました。
<ルセット先生? 学食のお弁当買ったんだけど、先生も要る?>
<僕、持って来てるからいいよ。試験監督、あと1時間あるから、地下で待ってて。一緒に食べよう>
<うん、分かった>

ルセット先生のお弁当箱は、ちょっとした宝石箱みたいなデザインでした。
中身は、贅沢ではない、整った内容。
――ルセット先生のお弁当って完璧だなぁ―― って思いながら覗き込んでいたら、
「僕の専属の侍従(じじゅう)が用意してくれてるんだ。僕が城を出た後も、毎日通って、よくしてくれてる。ウィルっていうんだけど、サラの実家の調査を頼んだもの彼。毎日通ってくれているのは、父が僕の監視を頼んでいるからかもしれないけどね」
と話を始められました。
――「彼」か……。「彼女」だったら、侍従って分かってても焼きもち焼いちゃう―― なんて、ちょっぴりほっとして、にっこりしながら、黙って聞いていたら、ルセット先生は続けられました。
「お昼、誘ってくれて嬉しかったよ。監督中だったから、びっくりしたけど」
「えっ? ごめんなさい。タイミング悪くて……」
――しまった……―― と思って、恥ずかしくなって、うつむいていたら、ルセット先生は、優しく私の髪を撫でながら、なぐさめてくださいました。
「大丈夫だよ。誰にも聞こえてない。僕には、思った時に、そのまんまを、ぶつけてくれて構わないから」
顔を上げたら、向かい合わせに座っているルセット先生と目が合って、何だか恥ずかしくなって、ルセット先生の横に移動しました。
<この方が落ち着く>
<うん、そうだね。僕もこの方が落ち着く>

午後からは『延し棒横笛』の練習をしました。
頑張れば音が出るようになってきたので、曲も少し教わりました。
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