サラの日記105(これまでよりも深いところで信じてる。)

銀菓神暦2015年7月20日

放課後、地下に行ったら、ルセット先生が言ってくださいました。
「メランジェ研究室、勉強会あるんでしょ? 行っておいで」
「でも……」
「大丈夫。行って欲しくない時は、行って欲しくないって言うから」
「うん!」
ちょっと嬉しかった。
ルセット先生に、ちゃんと信じてもらえているような気がしました。

ルセット先生は、いつも私にちゃんと伝えてくれる。
私がうまく伝えられないことを引き出してくれる。

私にとって、ルセット先生と同じ場所に居てもらえる人は、他にはいない。
見て欲しいところも、見せられないところも、ルセット先生はそっと見てくれている。
何となく知っている過去も、何も覚えていない過去も、ルセット先生は知ってくれている。
そう思ってしまうのは、
『永遠の記憶の呪縛』の影響を受けているせいかもしれないけれど、
その相手は、他の誰でもなくて、ルセット先生だった。
全部を安心して預けられる。
これまでも、ちゃんと信じてたつもりだけど、これまでよりも深いところで信じてる。

メランジェ研究室の勉強会、
ジャックさんがいつものように手を挙げて迎えてくれました。

パートナー同士のようには読めないのに、
ルセット先生とは違った方法で、
自分にできる方法で、
仲間のことを一生懸命に知ろうとしてくれる人。

もしも、ルセット先生のことが分からなくなった時は、
ジャックさんに助けてもらおう。
全部を預けられる人が、
あの日、何気なく、
『いいやつ』だと、
『頼れば真面目に応えてくれるやつ』だと、……教えてくれていた。