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サラの日記104(他の人には感じない、絶対的な安心感。)

銀菓神暦2015年7月19日

研究室はお休みの日。

ルセット先生に会いに行くかどうか、ずっと迷っていました。
先生は10時にって言われていたけれど、時計を見ると、12時を過ぎていました。
先生からは、「遅い」とも「早く来い」とも、何も連絡は無い……。
でも、……行けば、きっと待ってくれてる。
こういう待ち合わせだけじゃなくて、
求めれば必ず応えてくれると思える、他の人には感じない、絶対的な安心感。
『永遠の記憶の呪縛』の影響なのかもしれないし、一対(いっつい)の光と闇の銀菓神だった頃の影響なのかもしれない。
ひょっとしたら、ルセット先生からそんな話を聞いてしまったから、思い込んでいるだけなのかもしれない。
でも、他の人ではあり得ない安心感。

<ミシェル、遅くなってごめんなさい。今からでも……いい?>
<いいよ。待ってるから、早くおいで>

「寄り道してた……。でも、帰って来た」
「……寄り道……か」
ルセット先生はその意味を分かっているような、穏やかな表情をされていました。
「ただいま、ミシェル」
「おかえり、サラ」
ぎゅってして欲しくなって、何にも考えずに飛び込んでみました。
ルセット先生はちょっと驚いていらっしゃいましたが、ちゃんと受け止めてくださいました。
ルセット先生のお腹が鳴っているのが聞こえました。
<お昼、食べずに待っててくれたの?>
<一緒に食べようと思って用意してあるんだ。ここの野菜で作ったんだよ>
<ありがとう>

今日のルセット先生からは、お菓子の匂いはしませんでした。
季節の野菜のスープの匂い。
柔らかで温かい匂い。

光の粒が出るのは、お菓子のソースだけじゃないことを知りました。
ルセット先生が作ったスープからも、お菓子のソースと同じような光の粒が溢れていました。

ルセット先生は強い。
淋しい時には淋しいと、ちゃんと伝えてくれる。
真っ直ぐに、ちゃんと伝えてくれる。
だから私は、安心して帰ることができる。
私は、ルセット先生の強さに守られて、やっと立ってる。
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