サラの日記99(昨日、ジャックさんがあんなこと言うから、)

銀菓神暦2015年7月14日

昨日、ジャックさんがあんなこと言うから、ルセット先生が他の女の人と話しているのが気になるようになってしまいました。
学校の中で話してる分には、先生同士だからとか、業務連絡だろうとか、学生に質問されたから教えてるだけだろうとか、分かってるけど、気になるようになってしまいました。
1000年も想ってくれてたって言っても、その先も絶対そうだとは限らない。いつどうなるか分からない。ひょっとしたら、もう……。
その不安定な気持ちは、ルセット先生にも伝わってたみたいです。
何となくぼんやりしていたら、ルセット先生が、「サラ。何か考えてる?」って聞いてくださいました。

「ううん。別に……何も……」
「本当?」
「うん。でも……、あの……、あのね」
「うん」
「ちゃんと分かってるんだけどね」
「うん」
「ルセット先生が他の女の人と話していると、焼きもちを焼いてしまう……。けど、お仕事だって分かってるから大丈夫」
「……」
「ごめんなさい。困らせるようなこと言って……」

黙ったままのルセット先生に、そっと抱きしめられました。
ゆっくり頭を撫でられていたら、少しずつ気持ちが落ち着いていきました。

しばらくしたら、ルセット先生が、「大丈夫?」って聞いてくださいました。
「うん、大丈夫。ありがとう」
「いつでも……何でも教えて欲しい。サラの思ってること」
「はい……」って言いながら、涙がたくさんこぼれてきました。
ルセット先生は、私の顔を両手で包み込んで、涙を親指で拭って(ぬぐって)くださいました。

夜、ルセット先生から、いつものメッセージが届きました。
<おやすみ、サラ。これができる相手はサラだけ>
<おやすみなさい、ミシェル>