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サラの日記89(身体の中が熱くなってきて、)

銀菓神暦2015年7月4日

「メランジェ先生にはまだ言わないで」とルセット先生が前置きされました。
何のことだろう……と、そのままルセット先生を見ていると、
「銀菓神使スーツの着装を教える」と、改めて真剣な表情で言われました。
色んな不安や疑問が溢れてくるのを感じましたが、どう言葉にしていいのか分からなくて、
それを読み取って欲しいと思って、ルセット先生の手を取りました。
ルセット先生は少し表情をゆるめて、
「驚かせてごめん。少し先取りしておくだけだよ。心配しないで」と、私の手を両手で包んでくださいました。
溢れていた不安や疑問が、ルセット先生から流れて来た温かい気に一つ一つ包まれて、ゆっくり溶けていくのを感じました。

気持ちが落ち着いた頃、
ルセット先生は、「最初は僕が着装させるから、何にも考えずに僕の目を見てて。感覚だけ覚えて」と言われました。
言われた通りに、ルセット先生の淡いブラウンの瞳をじっと見ていました。
身体の中が熱くなってきて、光が溢れ出してくるのが分かりました。
怖くなって、目を逸らし(そらし)たくなりました。
ルセット先生が小さく首を横に振って、「まだだ」という表情をされました。
そのまま耐えていると、熱かった身体がゆっくり落ち着いて、溢れ出していた光も治まりました。

ルセット先生とは目を合わせたままでした。
「サラらしいスーツだね。きれいだよ」と、ルセット先生はステンレスの壁を指差されました。
ステンレスの壁には、銀菓神使スーツを着装した私が、ぼんやりと写っていました。

銀菓神使スーツは、着装者によって形態が変わります。
ルセット先生は黒が基盤のスーツですが、私のは白が基盤でした。
そして、マスクの額には、秘伝のソースを思わせる半球状の輝きが、大・中・小の3つ。

後ろで、ルセット先生の優しい声が聞こえました。
「初めての着装、おめでとう。……アロゼ」

着装解除も、感覚は着装の時と同じでした。
身体の中が熱くなって、光が溢れ出して、とっても不安になります。

着装解除が終わった瞬間、急に力が抜けました。

「さ、少し休もう」
ルセット先生は秘伝のソースで飲み物を作ってくださいました。
「規定のカリキュラム通りなら、それほど不安は無いはずだし、こんなに疲れないんだ。無理させてごめん」
「大丈夫」<ルセット先生のパートナーだから>
<ありがとう。サラ……>
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